夏の風物詩として親しまれている「鎌倉花火大会」が、2025年7月18日(金)に開催されます。
打ち上げ時間は19時20分から20時10分までの約50分間。会場は由比ヶ浜海岸および材木座海岸の周辺エリアで、例年多くの人々でにぎわう鎌倉の一大イベントです。
今回の大会では、総数約2,500発もの花火が夜空を彩り、観客を魅了します。
なかでも、海面に咲く幻想的な「水中花火」や、連続して打ち上がる「スターマイン」、さらには応援メッセージ付きの「サポーターズ花火」など、バリエーション豊かな演出が予定されています。
ただし、こうした人気イベントでは、混雑が避けられないのも事実。
人混みを避けて、ゆったりと花火を楽しみたいという方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、地元の方々もすすめる「無料で花火がよく見える穴場スポット」を8カ所ご紹介します。
それぞれのスポットについて、特徴やアクセス方法も詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
穴場スポット①|開放的な海岸線で楽しむ「材木座海岸・滑川付近」
メイン会場のひとつである材木座海岸。
その東端、滑川(なめりがわ)周辺は、比較的人が少なく、落ち着いて花火を鑑賞したい方におすすめのポイントです。
視界が広く開けており、特に水中花火の美しさを間近で味わうことができるのが魅力。
早めに到着して場所を確保すれば、レジャーシートを広げてのんびりと過ごすことも可能です。
人混みを避けつつ、迫力ある花火を楽しめる貴重なエリアといえるでしょう。
穴場スポット②|高台から海を望む「稲村ケ崎公園」
打ち上げ地点からやや距離はありますが、高台からの眺めが美しい「稲村ケ崎公園」は、落ち着いた雰囲気で花火を見たい方にぴったりの場所です。
由比ヶ浜の海岸線を一望できるこのスポットでは、花火が夜空に映える様子をロマンチックに楽しむことができます。
観覧者の数も比較的少なく、静かに過ごしたい方やカップルの観賞にもおすすめです。
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所在地:鎌倉市稲村ガ崎1-19
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アクセス:江ノ島電鉄「稲村ヶ崎駅」より徒歩約4分
穴場スポット③|海辺の静けさが心地よい「稲村ケ崎東側遊歩道」
稲村ケ崎公園にほど近い東側の海沿い遊歩道も、知る人ぞ知る穴場の一つです。
歩道沿いにはベンチが点在しており、腰を下ろして静かに花火を楽しむことができます。
この遊歩道は、全体的に視界が開けており、遠目でも打ち上げの様子をしっかりと見ることが可能。
人通りもそこまで多くないため、混雑を避けてのんびりと過ごしたい方にうってつけのスポットです。
穴場スポット④|芝生の上でくつろげる「小坪飯島公園」
少し足を伸ばして逗子市にある「小坪飯島公園」へ行くのもおすすめです。
この公園は鎌倉市内の喧騒を離れた静かな場所にあり、対岸から花火の全景を望むことができます。
広々とした芝生が広がっており、レジャーシートを敷いて寝転びながら花火を眺めることも可能です。
また、周囲の景観と花火を一緒に撮影できるため、写真好きの方からも高い人気を集めています。
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所在地:逗子市小坪5丁目439番2
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アクセス:JR逗子駅より車で約11分
穴場⑤|海を見下ろせる高台スポット「披露山公園」
逗子市にある披露山公園は、見晴らしの良さが魅力の観賞スポットです。
公園は高台に位置しており、鎌倉方面の海岸線を見下ろすように花火を見ることができます。
地上からの鑑賞とは異なる視点で、全体を見渡せるダイナミックな景観が楽しめるのが特徴です。
園内は比較的静かで混雑も控えめ。花火を落ち着いて眺めたいという方にぴったりの環境といえるでしょう。
ただし、公園までは坂道や階段を上る必要があるため、歩きやすい靴でのお出かけをおすすめします。
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所在地:逗子市新宿5-4-1
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アクセス:JR逗子駅から「小坪経由 鎌倉駅行き」バスに乗車 → 「披露山入口」バス停下車 → 徒歩約15分
穴場⑥|落ち着いた空気に包まれる「浄明寺周辺」
鎌倉市の内陸に位置する「浄明寺」エリアは、知る人ぞ知る静かな花火観賞ポイントです。
打ち上げ会場からはやや距離があるものの、高台や開けた場所を選べば、遠くに打ち上がる花火をしっかりと確認することができます。
人通りが少なく、観光客の多いエリアからも外れているため、ゆったりと落ち着いた時間を過ごしたい方におすすめです。
ただし、低く上がるタイプの花火は一部視界に入りづらいこともあります。
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所在地:鎌倉市浄明寺3-8-31
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アクセス:鎌倉駅からバスで約15分、「浄明寺」バス停下車すぐ
穴場⑦|家族連れに嬉しい広々空間「大崎公園」
「大崎公園」は逗子市にある、ゆったりとしたスペースが魅力のファミリー向け観賞スポットです。
園内には展望台があり、鎌倉方面を遠望できるほか、木陰やベンチも多く設けられており、落ち着いて過ごすのに最適です。
花火会場からは少し離れているため混雑が少なく、小さなお子様連れでも安心して花火の時間を楽しむことができます。
早めに到着して場所を確保すれば、ゆっくりとした時間を過ごせるでしょう。
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所在地:逗子市小坪4丁目739番
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アクセス:JR逗子駅東口 → 京浜急行バス「小坪経由 鎌倉駅行き」(約10分)→ 「披露山入口」下車 → 徒歩約20分
穴場⑧|遠景を楽しむ展望の名所「六国見山展望台」
その名の通り、「六つの国(相模・武蔵・伊豆・上総・下総・安房)」が見渡せるといわれる「六国見山展望台」は、標高147メートルの高台にある絶景スポット。
鎌倉の海岸線を広く見渡すことができ、遠くからでも打ち上げ花火がしっかりと見える穴場です。
ただし、展望台へは一部が山道に近いルートになっており、登山に近い感覚で歩く必要があります。
移動時間も30分以上かかるため、体力や時間に余裕を持って訪れるようにしましょう。動きやすい服装と靴は必須です。
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所在地:鎌倉市高野36番14
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アクセス:
・JR大船駅東口 → バス「高野台」行き → 「高野台」下車 → 徒歩約20分
・JR北鎌倉駅から徒歩約30分(住宅街と階段を通過して展望台へ)
鎌倉花火大会2025を快適に楽しむために|まとめと準備のポイント
2025年7月18日(金)の夜、鎌倉の海辺が華やかに彩られる「鎌倉花火大会」が開催されます。
花火の打ち上げは、19時20分から20時10分までの約50分間。
幻想的な水中花火や、迫力ある大玉、連続で打ち上がるスターマインなど、バリエーション豊かな演出が夜空に広がります。
今回は、混雑を避けてゆっくり花火を鑑賞したい方に向けて、無料で楽しめるおすすめの“穴場スポット”を8カ所ご紹介しました。
観覧スポットの特徴とアクセス一覧
それぞれのスポットには、ロケーションや雰囲気の違いがあります。
以下の表にまとめましたので、自分に合った場所選びの参考にしてください。
スポット名 | 特徴 | アクセス |
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材木座海岸・滑川周辺 | 海岸に広がる開放感。水中花火が間近に見える | 鎌倉駅から徒歩圏内 |
稲村ケ崎公園 | 高台から海を望める絶景スポット。静かな雰囲気 | 稲村ヶ崎駅から徒歩約4分 |
稲村ケ崎東側遊歩道 | 海沿いの落ち着いた遊歩道。ベンチあり | 徒歩でのんびり散策可能 |
小坪飯島公園 | 芝生でのんびり鑑賞。写真映えも抜群 | 逗子駅から車で約11分 |
披露山公園 | 花火を見下ろすように楽しめる。人が少なめ | 披露山入口バス停から徒歩約15分 |
浄明寺エリア | 高台からの遠望。静けさ重視の方向け | 鎌倉駅からバスで約15分 |
大崎公園 | 家族でのんびり過ごせる広い公園 | 披露山入口バス停から徒歩約20分 |
六国見山展望台 | 絶景を見渡せる展望台。登山気分も味わえる | 大船駅・北鎌倉駅から徒歩またはバス+徒歩 |
それぞれの特徴やアクセス方法を比較して、目的や同行者に合ったベストな場所を選ぶことが、快適な花火観賞のカギになります。
快適に楽しむための準備と注意点
● 早めの到着を心がけて
人気のスポットでは、開始の1〜2時間前から場所取りが始まります。
とくにレジャーシートを広げて座りたい場合は、夕方の早い時間帯に現地入りするのがおすすめです。
● 持って行くと安心な持ち物
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レジャーシートや折りたたみ椅子:地面が硬い場所でも快適に座れます
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飲み物や軽食:近くのコンビニは混雑する可能性が高いため、事前の準備がおすすめ
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虫よけスプレー:公園や海辺では蚊対策があると安心
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懐中電灯やスマホライト:暗くなってからの移動に便利
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羽織れる服や薄手の上着:海沿いは夜に冷えることがあります
● ゴミは必ず持ち帰りを
美しい海と自然を守るためにも、観覧後のごみはきちんと持ち帰るのがマナーです。
花火大会をこれからも楽しめるように、みんなで協力しましょう。
まとめ
鎌倉花火大会は、ただの花火イベントではなく、歴史ある街の風情と海の景色が融合した特別な時間を味わえる行事です。
海と空がキャンバスとなり、そこに描かれる光のアートは、きっと心に残る夏の思い出となるでしょう。
混雑を避けながら、自分に合ったスポットでゆったりと楽しむ。そんな大人の花火鑑賞もまた素敵です。
あなたの夏のひとときが、やさしく美しい時間になりますように──。
こちらの記事では鎌倉花火大会で楽しめる屋台について、出店エリアやどんなものが販売されるのか詳しく紹介しています。