ゆうちょ銀行の「支店名」はちょっと特別?
ゆうちょ銀行の口座を使って、他の銀行に振り込みを行うとき、「支店名」や「支店コード(店番)」の入力が求められることがあります。
ですが、ゆうちょ銀行では、一般的な銀行のように「○○支店」という名称ではなく、「記号(5桁の数字)」と「番号(最大8桁の数字)」という独自の形式が採用されています。
この記号と番号をもとに、振込時に必要な「店名」や「店番(支店コード)」を導き出す仕組みになっています。
たとえば、他の銀行では「新宿支店」「梅田支店」といった名前から場所がイメージしやすいですが、ゆうちょの場合は「二一八店(店番218)」などのように、漢数字を使った仮想的な支店名が割り当てられているのです。
こうした形式に戸惑う方も多いのですが、仕組みを知れば調べるのはとても簡単です。
この記事では、ゆうちょ銀行の支店名と店番をスムーズに調べる方法を、わかりやすく解説していきます。
1. 記号+番号から支店コードを導き出す基本ルール
ゆうちょ銀行の口座番号は、「記号」と「番号」に分かれています。
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記号:数字5桁(例:12345)
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番号:最大8桁(例:6789012)
ここから振込時に必要な「店番(支店コード)」と「支店名」を割り出します。
支店コード(店番)の求め方
記号のうち、左から2桁目と3桁目の数字を取り出し、それに「8」を加えます。
例:記号が「12345」の場合
→ 2〜3桁目は「23」
→ 「23」+「8」= 31
→ このときの支店コードは「031」、支店名は「三一店」となります。
※支店名はすべて漢数字で表記され、「一三八」「二一八」などの形式で表示されます。
口座番号の扱い
番号の部分は最大8桁ありますが、振込時に必要なのは先頭から7桁まで。もし8桁ある場合は、後ろの1桁を省いて入力します。
例:番号が「67890123」なら →「6789012」
このように、ゆうちょ銀行の記号・番号には、支店コードを導くためのルールがあるため、慣れてしまえば意外と簡単に読み解くことができます。
2. 【5秒で完了】公式サイトで支店名・支店コードを調べる方法
もし自分で計算するのが不安なときは、ゆうちょ銀行の公式サイトにある「支店情報検索ツール」を使うのが一番確実です。
手順
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ゆうちょ銀行の公式ページにある検索ツールへアクセスします。
「記号番号から振込用の店名・預金種目・口座番号を調べる」という名称です。 -
手元の通帳またはキャッシュカードに記載されている
「記号」と「番号」を半角数字で入力します。 -
「確認」ボタンを押すと、以下の情報が表示されます:
- 支店名(漢数字3桁)
- 支店コード(数字3桁)
- 預金種目(通常貯金など)
- 振込用の口座番号(7桁)
注意点と使い方のコツ
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入力は必ず半角数字で行いましょう。
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番号の間に「-(ハイフン)」が入っている場合、チェック用の1桁は省略しても問題ありません。
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パソコンを使う場合は、JavaScriptが有効になっているかを確認してから利用してください。
この方法を使えば、記号と番号を入力するだけで「二一八店(店番218)」のような支店名がすぐに表示され、非常に便利です。
ここまでのまとめ
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ゆうちょ銀行の支店名は、「記号・番号」をもとに計算される仮想的な支店コードで管理されている
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支店コードは「記号の2~3桁目に8を足す」、口座番号は「番号の先頭7桁」を使う
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わからないときは、公式検索ツールを使えば5秒で調べられる
支店名・支店コードを調べるさまざまな方法と知っておきたいコツ
通帳・キャッシュカードからすぐに確認する方法
ゆうちょ銀行の「支店名」や「支店コード(店番)」を調べたいとき、いちばん手軽なのが通帳やキャッシュカードを使った確認方法です。
通帳で確認する場合
通帳の最初のページ、または表紙の内側などにある「記号・番号」の欄に注目してください。
そのすぐそばに、漢数字で表記された「〇〇八店」「〇〇九店」などの支店名が記載されています。
支店コード(数字3桁)も一緒に表示されていることが多く、これを見ればすぐに必要な情報を把握できます。
キャッシュカードで確認する場合
キャッシュカードの表面には「記号」と「番号」が印刷されています。この情報だけでも支店コードを導き出すことが可能です。
ポイントは、記号の2桁目と3桁目を読み取り、そこに「8」を足すというルール。これだけで支店コード(店番)を知ることができます。
ちょっとした裏ワザ 💡
たとえば、「記号12345」の場合、「23」が該当部分なので、23+8=31。
つまり、支店コードは「031」、支店名は「三一店」となります。
通帳が手元になくても、キャッシュカードがあれば十分確認できます。
ATMやアプリ、オンラインツールでもスムーズに確認
通帳やカードがない場合でも、ゆうちょ銀行ではさまざまな方法で支店名や店番を確認できます。
① ゆうちょATMで調べる方法
ATMから他行への振込操作をする際、ゆうちょの支店名を選択する画面があります。
このとき、支店名は数字の読み方をもとにしたカタカナ表記で表示されています。
たとえば、「〇〇八店」は「ゼロゼロハチ」と読みます。この場合、「セ(=ゼロ)」の行から探すのがコツです。
支店名の読みの先頭文字を手がかりに選択するスタイルなので、漢数字のまま探すと見つからず困惑することも。カタカナ読みを意識することでスムーズに操作できます。
② ゆうちょ通帳アプリやゆうちょダイレクトを利用する
通帳アプリを使う場合
ゆうちょ銀行が提供している「通帳アプリ」を使えば、メニューから「口座情報」を選択するだけで、記号・番号、そして漢数字の支店名までまとめて表示されます。
スマートフォンだけで簡単に確認できるので、非常に便利です。
ゆうちょダイレクトを使う場合
ゆうちょダイレクトにログインすれば、口座情報の詳細画面や送金画面などに、支店名(漢数字)・支店コード・記号・番号といった情報がすべて掲載されています。
すでにゆうちょダイレクトを利用している方なら、ここから直接確認するのがもっとも手軽です。
③ 店名や店番から「記号番号」を調べる方法(逆引き)
他の金融機関へ連絡したり、書類で口座情報を記載する際など、「記号・番号」でなく「店名・店番」が記載されているケースもあります。
そんなときに便利なのが、「逆引き」ツールです。
ゆうちょ銀行の公式サイトには、店名(漢数字)や店番、口座番号から記号・番号を逆に調べる機能があります。
たとえば企業側で振込先を登録する場合、これを使えば正確な記号番号を把握できます。
C. 状況別・確認時のコツと注意点まとめ
状況 | 対応方法・コツ | メリット |
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通帳が手元にない場合 | 記号の2〜3桁目に「8」を足して支店コードを算出 | すぐに確認できる |
ATM操作時 | 支店名は「カタカナ読み」で選ぶ(例:「ゼロゼロハチ」→「セ」行) | 探しやすく迷わない |
アプリやダイレクトを使う場合 | 漢数字の支店名も表示されるので確認しやすい | 入力ミスの防止に |
逆引きが必要なとき | 店名や店番から記号・番号を検索できる公式ツールを活用 | 書類記入時にも役立つ |
D. なぜゆうちょはこんな仕組みなの?
ゆうちょ銀行では、全国の郵便局ネットワークをもとにした特殊な運用がされており、通常の銀行のような実在の「支店」は存在しません。
その代わりに、振込用として使われるのが「仮想支店コード(バーチャル店)」と呼ばれるシステムです。
支店名の読み方にも注意
ゆうちょの支店名はすべて漢数字で表記され、読み方も特殊です。
「一三八店」などは、「ヒャクサンジュウハチ」ではなく、「イチサンハチ」と読みます。
この独特な読み方を知らないと、ATMの支店名一覧に探している店名が表示されず、「存在しない」と思ってしまうケースもあるので、振込操作の際にはとくに注意が必要です。
このパートのまとめ
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通帳やキャッシュカードがあれば、支店名・店番の確認はすぐに可能
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ATMでは「読み方(カタカナ)」で選ぶのがポイント
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アプリやネットバンキングを使えば、口座情報のすべてがひと目でわかる
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逆引きツールは、企業振込や書類記入にも役立つ
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ゆうちょ特有の漢数字表記と読み方を知っておけば、振込操作で迷うことはありません
5. よくある質問(FAQ)
Q1. 「記号番号」と「支店名・店番」は何が違うのですか?
A.
記号番号は、ゆうちょ銀行の内部で使われる口座の識別番号です。
一方、振込時に必要となるのは、支店名(漢数字)と店番(3桁の数字)です。他の銀行や企業の振込フォームでは、こちらを入力しなければなりません。
店番は、記号の2桁目と3桁目の数字に「8」を足すことで求められます。
たとえば、記号が「12190」の場合、2〜3桁目が「21」なので、21+8=29。つまり、支店名は「二九店」、店番は「029」となります。
Q2. ATMで支店名が見つからずエラーになるのはなぜ?
A.ATMで支店名を検索する際、ゆうちょの仮想支店は「カタカナ読み」でリスト表示されています。
たとえば「〇〇八店」は「ゼロゼロハチ」と読み、最初の音「セ」の行から選ぶ必要があります。
漢数字や数字そのままでは見つけにくいため、読み仮名の最初の文字を意識して探すのがポイントです。
Q3. 他の銀行の振込フォームで「支店名が正しくありません」と表示される…
A.ゆうちょ銀行の支店名は、必ず漢数字3文字で入力する必要があります。
たとえば「038店」であれば「〇三八店」と表記します。
数字やカタカナではエラーになる場合があるため注意してください。まれに支店名が変更された影響で、旧名称で入力することで解消されることもあります。
Q4. 振込エラーが出て送金できない。どうしたらいい?
A.
支店名や店番が正しくても、口座名義のカナ表記が正しくなければ振込は失敗します。
請求書や登録フォームと照らし合わせ、スペースや濁点を含めて正確に入力されているか確認しましょう。
また、ATMやネットバンキングでエラーコードが表示された場合は、エラー内容に応じた対応が必要です。
たとえば、本人確認が必要な場合は、通帳と身分証明書を持って窓口での手続きが求められることがあります。
Q5. 支店名から「記号番号」を逆に調べる方法はありますか?
A.
はい、ゆうちょ銀行の公式サイトには、支店名(漢数字)または店番と口座番号から、記号番号を検索できるツールがあります。
給与振込の登録や企業への口座提出の際、「記号番号での提出が必要」とされる場面で便利に使えます。
6. トラブルを未然に防ぐための対策と注意点
① 支店名がATMや振込フォームに表示されない
対策:
ゆうちょの支店名は「数字の読み方」に合わせてカタカナで検索されます。
「ゼロ」→「セ」、「イチ」→「イチ」など、頭文字で探すとスムーズです。
② 正しく入力したはずなのに振込エラーが続く
対策:
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支店名は漢数字3文字で正しく入力する(例:「〇三八店」)
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旧支店名での入力も試してみる
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口座名義のカナ表記を正式な形で入力しているかを再確認する
③ 給与振込の際に「9900 ゆうちょ」や「9999 ゆうちょ」と表示されるが、どちらが正しい?
対策:
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正しい金融機関コードは「9900(ゆうちょ銀行)」です
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「9999」は内部処理専用のコードで、振込には使用できません
7. 最後に確認したいチェックリスト ✅
チェック項目 | 内容 |
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☐ 記号番号から支店コードを計算できる | 記号の2〜3桁目に「8」を足して支店コードを導出 |
☐ 公式ツールで支店名と店番を確認済み | 記号・番号を入力して正確な情報を取得 |
☐ ATMでは読み方に沿って支店名を選択 | 「ゼロゼロハチ」→「セ」行など読みで探す |
☐ 振込フォームには漢数字で支店名を入力 | 例:「〇三八店」など。数字・カナは不可 |
☐ 口座名義や預金種目・口座番号も正確に入力 | 請求書や公式情報をもとに再確認 |
☐ 給与振込では「金融機関コード9900」を使用 | 「9999」は誤りなので選ばないこと |
☐ 振込控えを必ず保存し、エラー時に備える | 明細や振込番号を手元に保管しておく |
総まとめ
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ゆうちょの支店名に関するトラブルは、読み方や入力方法の違いが主な原因
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「カタカナ読みで選択」「漢数字3文字で入力」「公式ツールを活用」すれば、大半のミスは防げる
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給与振込では「9900」が正しい金融機関コード
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万が一のトラブルに備えて、控えの保存やエラーコードの確認を忘れずに