Switchの「バーチャルゲームカード」完全解説|貸し出しルールとセーブデータの扱いに注意

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ダウンロード版でも“貸し借り”が可能に

Nintendo Switchの最新アップデートにより、これまで不可能だったダウンロードソフトの“貸し出し”が、一定の条件のもとで実現しました。

その鍵を握るのが、新たに登場した「バーチャルゲームカード」機能です。

この機能を使えば、購入したダウンロードソフトを他のSwitch本体で使えるようになり、まるでパッケージ版ソフトのように共有が可能になります。

ただし、誰にでも自由に貸せるわけではありません。

貸し出し先として認められているのは、同じ「ファミリーグループ」に所属するアカウントのユーザーのみ。

つまり、家族で登録されたアカウント間に限って使用できる機能となっています。

使用するには“ペアリング設定”が必要

バーチャルゲームカードを別の本体にセットするためには、まず初期設定として「ペアリング作業」が求められます。

これは、貸し出す側と受け取る側のSwitch本体を近づけ、ローカル通信を用いて接続を行うものです。

一度このペアリングが完了すれば、以降はインターネット経由で遠方の本体にソフトをセットすることも可能になります。

ただし、初回のみは本体同士を物理的に近づける必要がある点に注意が必要です。

バーチャルゲームカードのルールと制約

この新機能には、いくつかの使用制限があります。

  • 貸出期間:1本のソフトにつき、最大14日間まで貸し出し可能

  • 同時利用の制限:ソフトは貸し出した相手の本体でしかプレイできず、元の本体では同時に使用できません

  • 貸出対象の制限:同一アカウントが同時に複数人へ同じソフトを貸すことはできません

パッケージソフトと異なり、貸出には明確な期間が設定されており、14日を過ぎると自動的に元の所有者に返却される仕様になっています。

借りた側の本体にはソフトの情報が一時的に残るものの、使用はできなくなります。

セーブデータは「本体保存」が基本

Switchの仕様では、ゲームのセーブデータはソフト本体ではなく、あくまで本体のストレージに保存されます。

そのため、バーチャルゲームカードを使って別の本体でゲームを起動したとしても、セーブデータは引き継がれません。

別の本体で続きからプレイするためには、以下のどちらかの方法を取る必要があります。

1. セーブデータの引っ越し機能(無料)

Switch本体同士でセーブデータを移行する機能です。

この方法では、データが“移動”するため、元の本体からはデータが消えます。一時的に共有する用途には向いていません。

2. セーブデータお預かり機能(有料・Nintendo Switch Online加入者限定)

セーブデータをクラウドに保存し、複数の本体で共有できるサービスです。

ただし、すべてのソフトが対応しているわけではなく、『ポケモン』や『どうぶつの森』シリーズなど一部タイトルでは利用できません。

お預かり機能を利用すれば、例えば自宅では据え置き用のSwitchで、外出先ではSwitch Liteで、同じセーブデータの続きを楽しむといった使い方ができます。

注意したいポイントと活用のコツ

  • バーチャルゲームカードでソフトを貸しても、セーブデータは自動的には移動しない

  • 複数台の本体で同じソフトを同時に起動することはできない

  • パッケージ版のような自由度はないが、ファミリー間でのゲーム共有には役立つ

これまでのダウンロード版では、一部の設定次第で2台同時プレイが可能でしたが、バーチャルゲームカードではそのような利用は制限されています。

この仕様変更に戸惑うユーザーも多いでしょうが、安全性とライセンス管理の観点からの対応と考えられます。

まとめ|新しいゲームの共有スタイルを理解しよう

バーチャルゲームカードは、ダウンロードソフトの新たな可能性を広げる一方で、いくつかの制限やルールが設けられています。

ファミリー登録やペアリング、貸出期間の管理、そしてセーブデータの扱いなど、従来とは異なる仕組みを理解することが重要です。

これまでよりも柔軟にソフトを使い回せる便利な機能である一方、「同時プレイ不可」「セーブデータは本体依存」といった制限もあるため、使い方には工夫が求められます。

新しいスタイルに戸惑いを感じることもあるかもしれませんが、正しく使いこなせば、Switchでのゲーム体験はさらに広がっていくはずです。

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