英検2次試験(面接)で「質問を聞き返すと減点されるのでは?」と不安に感じていませんか。
実は、聞き返すこと自体は減点対象ではなく、むしろ「正しく理解しようとする積極的な姿勢」として評価されることもあります。
この記事では、英検面接で聞き返しても減点されない理由から、自然に伝わる丁寧な英語フレーズ、そして沈黙を防ぐ時間稼ぎのコツまでをわかりやすく解説します。
英検合格を目指すあなたが安心して本番に臨めるように、聞き返しの正しい使い方を徹底ガイド。
「I beg your pardon?」のような安全な表現をマスターして、緊張する面接でも自信を持って答えられるように準備を進めましょう。
英検2次試験で聞き返すと減点される?基本の仕組みを理解しよう
英検の面接(2次試験)で、面接官の質問が聞き取れなかったときに「もう一度言ってください」と聞き返すと減点されるのではないかと不安になりますよね。
でも実際のところ、聞き返しそのものは減点対象ではありません。
ここでは、英検面接の採点基準と、聞き返しがどう評価されるのかを分かりやすく整理します。
英検面接で評価される「アティチュード(態度点)」とは
英検の面接では、英語力だけでなく「態度(アティチュード)」も評価の対象です。
これは、コミュニケーションを取ろうとする積極的な姿勢や、相手に伝えようとする意欲を測る項目です。
たとえ聞き返したとしても、積極的に会話を続ける姿勢が評価されるという点を理解しておきましょう。
評価項目 | 内容 |
---|---|
Pronunciation(発音) | 発音の正確さ・自然さ |
Grammar and Vocabulary(文法・語彙) | 文法と語彙の適切さ |
Content(内容) | 答えの論理性や深さ |
Attitude(態度) | 積極性・コミュニケーション能力 |
聞き返しは減点にならない?採点基準をくわしく解説
実は、英検の公式採点基準には「聞き返しをしたら減点」という項目は存在しません。
むしろ、相手の質問を正確に理解しようとする姿勢は高評価につながります。
ただし、聞き返す回数が多すぎたり、反応が遅すぎると、コミュニケーション能力に欠けると判断される場合があります。
自然に1〜2回までの聞き返しなら問題ありませんので、焦らず堂々と聞き直しましょう。
聞き返しの頻度 | 評価の傾向 |
---|---|
0〜2回 | 問題なし。積極性として評価されることもある。 |
3回以上 | リスニング力不足と判断され、減点の可能性あり。 |
英検2次試験で聞き返しが減点になるケース
聞き返し自体は減点ではありませんが、タイミングや頻度を間違えるとマイナス評価につながることもあります。
ここでは、減点を避けるために注意すべき3つのパターンを具体的に紹介します。
沈黙が続く・反応が遅い場合
質問のあとに何も言わず沈黙してしまうと、「意思疎通ができない」と判断され、態度点が下がる恐れがあります。
たとえ聞き取れなくても、すぐに「I beg your pardon?」と反応すれば問題ありません。
沈黙よりも、勇気を持って聞き返すほうが高評価につながると覚えておきましょう。
対応 | 印象 |
---|---|
すぐに聞き返す | 積極的・良い印象 |
長く沈黙 | 消極的・減点の可能性 |
何度も繰り返しを求める場合
1つの質問に対して何度も「Could you say that again?」と聞くのは避けましょう。
これは「リスニング力が足りない」と判断され、減点対象になる可能性があります。
聞き返すのは1回、多くても2回までに留めておくのが安全です。
回数 | 評価 |
---|---|
1〜2回 | 問題なし |
3回以上 | リスニング力不足と見なされる |
不自然なタイミングで聞き返す場合
質問が終わってから数秒間考えたあとに「Pardon?」と聞き返すと、不自然な印象を与えます。
面接官に「考える時間を稼いでいるのでは?」と受け取られる可能性もあります。
聞き取れなかったら間を置かず、すぐに反応することがポイントです。
タイミング | 印象 |
---|---|
すぐに聞き返す | 自然で良い印象 |
数秒後に聞き返す | 不自然・マイナス印象 |
英検2次試験で安心して使える「聞き返しフレーズ集」
ここでは、英検の面接本番で安心して使える聞き返し表現を紹介します。
「失礼にならないか不安」「丁寧に聞き返したい」という人にぴったりのフレーズをまとめました。
どれも自然で、実際の面接官にも伝わりやすい表現ばかりです。
基本の聞き返し表現「I beg your pardon?」の使い方
最もおすすめなのが「I beg your pardon?」です。
これは「もう一度おっしゃっていただけますか」という意味で、非常に丁寧な言い回しです。
面接官に対してもフォーマルで印象が良く、公式にも推奨されています。
英検の面接では最も安全な聞き返しフレーズといえるでしょう。
フレーズ | 意味 | 印象 |
---|---|---|
I beg your pardon? | もう一度おっしゃっていただけますか? | 非常に丁寧でフォーマル |
「Could you say that again?」で丁寧に聞き返すコツ
次におすすめなのが「Could you say that again?」です。
“Could”を使うことで丁寧な依頼のニュアンスになります。
この表現は英検の面接でも自然に通じ、どのレベルでも安心して使えます。
トーンを柔らかく、語尾を上げて質問の形にするのがポイントです。
フレーズ | 意味 | 使用シーン |
---|---|---|
Could you say that again? | もう一度言っていただけますか? | 一般的な聞き返しに最適 |
Could you repeat that, please? | もう一度繰り返していただけますか? | ややフォーマルな場面 |
カジュアルでも通じる「Excuse me?」「Pardon?」の注意点
短くても伝わるフレーズを使いたいときは「Excuse me?」や「Pardon?」もOKです。
ただし、ややカジュアルな響きがあるため、発音を丁寧にするのがコツです。
焦らず、笑顔で聞き返せば印象を悪くすることはありません。
フレーズ | 使う際のポイント |
---|---|
Excuse me? | 語尾を上げて丁寧に発音する |
Pardon? | ややカジュアルなのでトーンを柔らかく |
質問の意図が分からないときの聞き返し方(上級者向け)
単語は聞き取れたけれど、質問の意味がよく分からないというケースもあります。
そんな時は、ただ繰り返してもらうだけでなく、「質問の意図を確認する聞き返し」が有効です。
ここでは、上級者向けのスマートな聞き返し方を紹介します。
「Do you mean~?」で質問の意図を確認する
質問の意味を確かめたいときに使えるのが「Do you mean ~?」です。
これは「つまり~という意味ですか?」という確認のフレーズで、理解力の高さをアピールできます。
リスニングに自信がある人ほど、この表現で一歩リードできます。
フレーズ | 意味 | 使用例 |
---|---|---|
Do you mean that…? | つまり〜ということですか? | Do you mean that I should give my opinion? |
「I’m sorry, but could you repeat the question?」で安全に聞き返す
質問の意図がつかめないときは、もう一度質問全体を繰り返してもらうのが安全です。
そのときに使えるのが「I’m sorry, but could you repeat the question?」です。
謝意を添えることで、非常に丁寧な印象になります。
英検準1級以上でも自然に使える万能フレーズです。
フレーズ | 意味 | 印象 |
---|---|---|
I’m sorry, but could you repeat the question? | すみませんが、もう一度質問を繰り返していただけますか? | 丁寧・落ち着いた印象 |
沈黙を防ぐ「時間稼ぎフレーズ」とその使い方
面接官の質問は聞き取れたけれど、すぐに答えが思い浮かばないということもありますよね。
そんなときに役立つのが「時間稼ぎフレーズ」です。
自然に会話をつなぎながら、考える余裕を作ることができます。
「Well…」「Let me think.」など考える時間を稼ぐ表現
英語では、すぐに答えられないときに「考えています」というサインを出すのが自然な会話の流れです。
日本語で言う「ええと」「そうですね」にあたる表現を覚えておくと安心です。
沈黙するよりも、考えながら話そうとする姿勢が高評価につながります。
フレーズ | 意味 | 使い方のポイント |
---|---|---|
Well… | ええと… | 一呼吸置きたいときに |
Let me see… | そうですね… | 軽く考えている印象を出したいとき |
Let me think about it. | 考えさせてください | 回答に時間がかかるときに |
That’s a difficult question. | 難しい質問ですね | 率直に困ったときでも丁寧な印象 |
使いすぎると逆効果?時間稼ぎの上限目安
便利な時間稼ぎフレーズですが、使いすぎには注意が必要です。
あまりに長く考え込むと「答えられない」と判断されてしまいます。
時間稼ぎは10秒以内が目安と覚えておきましょう。
時間の長さ | 印象 |
---|---|
3〜5秒 | 自然で良い |
10秒以内 | 許容範囲 |
10秒以上 | 沈黙扱い・減点の可能性 |
減点を避けるための面接マナーと練習法
英検の面接では、英語力だけでなく「印象」や「態度」も評価されます。
ここでは、減点を防ぐための基本的なマナーと、効果的な練習方法を紹介します。
少し意識するだけで、合格率がぐっと上がりますよ。
面接本番での立ち居振る舞いのポイント
まず、入室から退室までの流れを丁寧に行うことが大切です。
笑顔で挨拶し、アイコンタクトを取りながら自然な姿勢で会話をしましょう。
緊張していても、「相手に伝えようとする姿勢」を見せることが大切です。
印象は最初の10秒で決まると言われるほど、最初の対応が重要です。
ポイント | 具体的な行動 |
---|---|
挨拶 | 笑顔で “Hello.” “Good afternoon.” |
アイコンタクト | 相手の目を見て話す |
姿勢 | 背筋を伸ばし、落ち着いた態度を保つ |
聞き返し練習で自信をつける3つの方法
本番でスムーズに聞き返せるように、事前に練習しておくと安心です。
ここでは、簡単にできる3つの練習法を紹介します。
- 1. シャドーイング練習:英検公式音声を使い、質問を聞いたあとに「I beg your pardon?」などを自然に言う練習をします。
- 2. 模擬面接:友人や講師に面接官役をしてもらい、実際に聞き返すタイミングをつかみましょう。
- 3. 録音して確認:自分の発音や間の取り方を録音して、自然かどうかをチェックします。
練習の段階で「聞き返し=悪いこと」という意識を捨てることが何より大切です。
練習法 | 目的 |
---|---|
シャドーイング | 反射的に聞き返せるようにする |
模擬面接 | 実戦感覚を養う |
録音チェック | 発音とテンポの確認 |
まとめ:聞き返しは「減点」ではなく「積極性の証」
ここまで、英検2次試験での聞き返しに関するポイントを詳しく見てきました。
最後に、合格につながる心構えを整理しておきましょう。
聞き返しはマイナス行為ではなく、英語での積極的なコミュニケーションの証です。
聞き返し1〜2回はOK、沈黙こそ最大の敵
面接で質問が聞き取れないのは珍しいことではありません。
大切なのは、分からないまま黙り込まず、自然に聞き返すことです。
1つの質問に対して1〜2回までの聞き返しなら、採点に影響することはほぼありません。
最も避けるべきは沈黙であり、会話を続けようとする意志が評価されます。
状況 | 評価の傾向 |
---|---|
1〜2回の聞き返し | 問題なし。積極性が評価される。 |
沈黙・無反応 | 減点対象。意思疎通が取れないと判断される。 |
本番で自然に使えるように練習しておこう
聞き返しは緊張すると出てこないこともあるため、事前練習が大切です。
「I beg your pardon?」や「Could you say that again?」を何度も口に出して練習しておきましょう。
聞き返す勇気が合格への第一歩です。
フレーズ | おすすめ度 |
---|---|
I beg your pardon? | ★★★★★(最も丁寧で安全) |
Could you say that again? | ★★★★☆(自然で汎用性あり) |
Excuse me? / Pardon? | ★★★☆☆(短くて言いやすい) |
英検面接は、完璧な英語を話す試験ではなく、「相手と英語で意思疎通できるか」を見る試験です。
聞き返しは、まさにそのコミュニケーション力を示すチャンスです。
堂々と、笑顔で、自信を持って聞き返せるように練習していきましょう。
こちらの記事では面接試験中に使われるフレーズやその返答など
便利なテンプレ集を詳しく紹介しています。